予防・再発防止

ムクドリ対策はベランダで何ができる?巣を作られる前後の対応と費用

ベランダのムクドリ対策は、巣を作られる前ならすき間をふさいだりネットを張ったりして入れないようにすること、作られたあとなら巣に卵やヒナがいるかを確かめてから撤去か巣立ち待ちかを決めることが基本です。ムクドリは鳥獣保護管理法で許可のない捕獲や殺傷が原則として禁止されているため、対策は寄せつけない方法が中心になります。

更新日 2026.10.21読む目安 5分

ベランダのムクドリ対策は何ができる?

巣の材料を運び込まれる前に、巣を作れるすき間や物陰をなくし、ベランダに入りにくくするのが中心です。巣ができてからでは、卵やヒナの有無によって撤去できない期間が生まれるため、早めに手を打つほど選べる方法が多くなります。

対策内容根拠になる公的な案内
すき間をふさぐ雨戸の戸袋や、外壁・配管まわりのすき間に網などを当てる農林水産省の資料:ムクドリは木の洞のほか、人家の戸袋など建物のすき間に巣を作る
物陰を減らす室外機の裏を網でふさぎ、植木鉢などで物陰を作らない北九州市(ハトの巣の再発防止として案内)
手すりにとまらせない手すりにテグスやネットを張る新宿区(ハトの対策として案内)
人の気配を出す毎日ベランダに出入りし、こまめに掃除する新宿区(同上)

北九州市と新宿区の案内はハトを対象にしたもので、自治体がムクドリ向けに示した方法ではありません。ただ、建物のすき間や囲まれた場所に巣を作るという点はムクドリも同じなので、物陰とすき間を減らすという考え方はベランダの対策として当てはめやすいものです。

ムクドリはいつ、どこに巣を作る?

農林水産省の資料によると、ムクドリの繁殖期は4〜7月で、年に1〜2回繁殖します。巣は木の洞のほか人家の戸袋など建物のすき間に作られ、戸袋で繁殖されると鳴き声や悪臭、ダニの発生が問題になると説明されています。

ベランダに面した雨戸の戸袋や、エアコンの配管を通す穴のまわりは、繁殖期に入る前に一度見ておきましょう。枯れ草や小枝が落ちていたり、同じ鳥が何度も出入りしていたりするときは、日付と時刻、すき間の位置を写真に残しておくと、あとで管理会社や業者に説明しやすくなります。

ベランダに巣を作られたらどうする?

巣の中に卵もヒナもいなければ撤去でき、いる場合は巣立ちを待つか、許可を受けてから撤去します。千葉市のよくある質問(2025年6月24日更新)は、カラスやムクドリ、ハトなどの巣について、卵やヒナがいなければ撤去でき、いる場合は千葉県の捕獲許可が必要だと案内しています。

名古屋市の相談Q&A集(第6版、令和7年4月)も、卵やヒナのいる巣は法律上むやみに除去できないとし、急ぐ事情がなければ巣立ってから除去するよう求めています。被害がある場合は捕獲許可のもとで除去でき、名古屋市の申請窓口は都市農業課です。東京都内の許可の窓口は「東京都のムクドリの記事」で紹介しています。

巣を取り除いたら、同じすき間にまた巣を作られないよう、すぐにふさげるように網や板を先に用意しておきます。巣材やフンを片付けるときは、ほこりを吸い込まないよう風上に立ち、使い捨ての手袋を使いましょう。

ベランダの鳥よけを業者に頼むといくら?

2026年10月21日時点の公式料金表示では、ベランダへの飛来を防ぐネットの基本料金が30,000円〜(税の表示なし)、巣の撤去が22,000円〜(税込)といった例がありました。どちらも最低額の表示で、面積や高さ、フンの量で総額が変わります。

業者(五十音順・順位ではありません)作業料金表示
トゥルーテック(福島県福島市)ベランダの飛来防止対策(バードネット使用)の基本料金30,000円〜(税込・税別の記載なし)。鳥害対策のページに1年間の施工保証の記載あり
トータルクリーン(兵庫県川西市)害鳥の巣の撤去/防除用ネット/防除用針山22,000円〜/1平方メートルあたり3,850円〜/16,500円〜(いずれも税込)

どちらの表示も、ムクドリだけでなくハトやカラスを含む「鳥害」全体の料金です。見積もりを頼むときは、ベランダの広さ(開口部の幅と高さ)、巣がある場所、フンで汚れている範囲を伝え、ネットの色や固定方法で見た目や避難のしやすさが変わらないかも聞いておきましょう。

賃貸やマンションのベランダならどうする?

借りている部屋や分譲マンションでは、ネットの取り付けや穴を開ける工事の前に、管理会社や管理組合に相談します。ベランダは避難経路を兼ねていることがあり、規約で取り付けられる物が決まっている場合があるためです。

板橋区のカラス相談窓口のページは、マンションの巣について施設の管理者に問い合わせるよう案内しています。ムクドリの巣でも、上下や隣の部屋に同じようなすき間がある場合が多いので、自分の部屋だけで済ませず、建物の管理者に知らせて対策をまとめてもらうと再発を防ぎやすくなります。

よくある質問

ネットはいつまでに張るのがいいですか?

農林水産省の資料が示す繁殖期(4〜7月)より前に張り終えると、巣を作られる前に入口を断てます。すでに巣材が運ばれ始めているなら、中に卵がないことを確かめてから取り付けてください。

戸袋の中でヒナの声がするときは?

ヒナがいる巣は許可なく取り除けないため、巣立つまで戸袋をふさがずに待つか、市区町村に許可の要否を相談します。巣立ったのを確かめたら巣を片付け、戸袋のすき間をふさいで次の繁殖期に備えます。

鳥よけのグッズを置くだけで防げますか?

置くだけの道具で確実に防げると示した公的な資料は、今回確認した範囲にはありませんでした。すき間をふさぐ、物陰をなくすといった、巣を作れる場所そのものを減らす方法と組み合わせて考えましょう。

相談先・申込先の選び方

巣がまだないなら自分でできる対策から始め、巣に卵やヒナがいるときは市区町村の環境担当に許可の要否と申請先を聞きます。高い場所の作業やネットの固定が必要なときは業者に頼み、巣の撤去、清掃、ネット・針山の取り付けを項目ごとに分けて見積もってもらいましょう。

賃貸や分譲マンションでは、業者を呼ぶ前に管理会社・管理組合へ連絡し、工事をしてよいか、費用を誰が負担するかを確かめておくと、作業当日にもめずに済みます。

出典(確認日:2026-10-21)

料金は2026年10月21日時点の各社公式ページの表示です。ハトの対策として案内されている方法は、その旨を本文に記しています。

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